2025年度の活動予定について。主な告知はクイズ開発部の新刊(『PlayableComodo』)と文芸配信部の再稼働(『歌い描かれ生きている』)の2つ。
まず問題集への寄稿、Q:Gramへの投稿、頒布物を楽しんでくれた人たちには改めて感謝。
もともとは単に「クイズ部」と呼んでいたカテゴリーを「クイズ開発部」に変更している。これは数年で明確になった「Web技術を応用してクイズ界隈の新しいシステムを作る」という方針を名称に反映させるため。
この「開発部」方針に沿ってこれまで「HTML問題集」「問題配布アプリ Q:Gram」「早押しアプリ Hive」などWeb技術を利用したプロダクトを開発・リリースしてきたが、引き続きクイズ開発部では技術を活用しながら問題集や遊び方の新しい形を模索していく。
例えば『早押しエチュード』が「頻出知識を収録した問題集」をコンセプトにしているように『早押しコモド』にもコンセプトがある。それは「一人で読むだけでも楽しめる問題集」であり、これに沿って今まで「解説文の充実」「オマケ漫画の収録」などを試してきた。(comodoはイタリア語で「気楽な、簡単にできる」の意)
もっとも、正確に言えば「一人でも楽しめる」は頒布する問題集で共通の目標であり、そのためにKindle版は問題と答えがページ分割され、Booth/Q宅版にも答えを一問ずつめくっていけるHTML問題集が導入された。直近にリリースされたQ:Gramの実装もこれに準拠している。
しかし、そうした問題と解答の分離は「一人でも楽しめる問題集」のベストプラクティスではない。読み物を超えて、単体で早押しクイズを楽しめる、より良い形式があるはず。
だから一人で遊べる問題集を作ろう、 『Playable Comodo』 だ。
Playable Comodoは要するにシングルプレイ用の「早押しクイズゲーム」である。対人の早押しクイズに近い体験が得られるようなゲームを開発してそれを付録にしたコモド新刊を頒布する。HTML問題集から更にもう一歩進もう。
八重葎社がもっぱらクイズ分野の活動に集中するようになって久しい。既にクイズ関連のサークルとして認識しているフォロワーも多いと思う。というより文芸方面での活動を認識している人はほぼいないだろう。
そんな数年に渡って停滞している文芸カテゴリーだが今年度は活動を再開する。衝動的に書きたくなったから書くだけで上手くいく見込みや特別なアプローチはない。
具体的な内容は『PlayableComodo』『歌い描かれ生きている』どちらも進捗に従って段階的な告知をしていく予定。